【Sim家】ホームスクーリング!?

Sim家のホームスクーリングについて、ご紹介します。

ご興味のある方、学校教育に疑問を持ち、家での子育てをお考えの方、お時間いただけますか?

海と子どもたち

ホームスクーリングを選んだ経緯

 自宅水中出産という、こだわりの出産をしましたが、子どもたちの通う学校にもこだわりを持って選択してきました。

 一般的な、「学校の教室に座って知識を詰め込む」という選択肢を避けて、関西に住んでいた私たちはオルタナティブスクールの中の一つを探し出して、その学校の近くに自宅を建てて(!)子どもたちを通わせ始めました。

 その学校は「自由への教育」というコンセプトを掲げており、教科書もテストも無い、まずは感性を育んでいき、算数や国語、理科、社会などを総合的に学んでいく学校でした。テレビなども基本的に禁止です。そこに通っていましたが、長女が小3,長男が小1の時に、とても長男が荒れて家の中のものをぐちゃぐちゃにするようなことが続きました。
 長男の担任の先生は、その学校でもエキスパートで知られていましたから、おかしいなと思いましたが、決定的だったのは誕生会に出席した時でした。エキスパートなだけに「育てやすい子になってほしい」という思い、悪く言えば「素直ないい子で先生の指示に従ってほしい」という思いが透けて見えてしまいました。面白いことを言ったから、いま笑うところよ、といった風で、全く自由な教育ではなかったのです。木登りも、1年生はココ、2年生はココまで、と高さで規則を作っており、自由ではありません。

 それから、たくさんの学校を探して検討していましたが、決定的な選択が出来ずにいて悩んでいたところ、アメリカでは「ホームスクーリング」を選択する子どもたちが一定数いることが分かり、目からウロコが落ちました。学校が遠かったり、宗教的な理由もあって家での学習を選ぶようです。

 夏休みに子どもたちと相談して、小3と小1の秋に、2人とも学校をやめて、公立小学校に在籍させてもらいました。公立学校から見ると、不登校と区別がつかないと思いますが、子どもたちの心が折れる前に、ホームスクーリングを選択しました。

 その後、福岡へ引っ越してからもホームスクーリングを経て、公立学校にも通い、もう一つのオルタナディブスクール、「楽しくなければ学校じゃない」をコンセプトにしているところに通わせることになりました。そのために、また引っ越しもしました。子どもたちの規則も子どもたちで話し合って決める学校。カリキュラムにも工夫がなされていて、工作や野菜作りをメインにしていました。しかし、ダメでした。子どもたちの目が曇っていってしまいました。合う子もいるとは思いますが。

 3校行ってみて分かったことは、いくらコンセプトが良くても、先生たち、大人がそのコンセプトに忠実にコミットしていない場合は、どうしようもないということでした。どうしても、「理想の子ども像」があり、そこを目指して子どもたちを縛っていると感じました。組織を維持するために。
 結局は、元のホームスクーリングに戻り、1年以上経過しています。

我が家のホームスクーリング

 小中学校のうちは義務教育ですので、公立学校に在籍させてもらっています。体育や遠足だけ行ったりする子も居るみたいですが、我が家は全く行きません。たまに学校の先生が家に来て、親と面談をするくらいです。給食費なども一切払っていませんし、宿題も何も提出していません。中2、小6、小4、小2と3歳の子たちです。子どもが多いのと、母親は専業主婦ですので、そこはホームスクーリングの環境としては恵まれていると思います。

 子どもたちには、何も課していません。悪く言えば放置状態ですが、自分のやりたいことを見つけてやっています。ですので、朝も7時くらいには勝手に起きて、全開で遊んでいます。3歳の子は、いつもお兄ちゃんお姉ちゃんが家で遊んでくれて、この世の春という感じです。学校に行っていた期間があるからこそ、毎日を自由に選択できるという貴重さが子どもたちも身に染みているようですので、一度通わせてみても良いかもしれません。行く・行かないも、子どもたちと話し合って決めてきました。

 朝食は、白ご飯を炊いておくくらいで、何も用意していません。子どもたちが勝手に目玉焼き作ったりして食べています。近くに公園・川・海・山があるので、遊ぶ場所には困らないようです。ほとんど毎週図書館に行って本を借りているので、読み書きはいつの間にか出来ていました。学校に行っていた期間があったからかもしれませんが。スポーツや体を動かすことが、部活動をしている子と比べると十分には出来ないので、何かに通ったりできたら良いとは思いますが、家で遊ぶのが好きな子たちで、外に目が行かないようです。

 長女は絵が好きで、一日の半分以上は部屋にこもって絵を描いています。Youtubeでプロが解説している動画を見て学んでいるようで、親バカですが、とても上手だと思います。

長女の絵
長女の絵です

英語も学びたいようで、英語の小説を買って読んだりしています。これが一番ホームスクーリングの良いところだと思いますが、自分の大好きを目いっぱい伸ばせるところです。「夢中になることのプロになろう」が我が家のホームスクーリングの方針です。これは、受験に追われ、大学の研究や就職活動に追われた私からすると、苦手なテーマでした。BG5により、軌道修正は出来てきていますが。BG5で診断すると、長女はこもって研究し基礎を積み上げる性質があるので、自分のデザイン通りのことをしています。私は、そろそろ高校の心配をしていますが、「行きたくないのに行く必要ないでしょう?」とあくまで妻は強気です。

 BG5の情報は、子育てにもとても役立っています。何が一番役に立つかというと、その子がその子のデザイン通りに生きているから、心配する必要がないとか、矯正する必要がないと分かることです。このように自信をもってホームスクーリング出来るのも、BG5のおかげでもあります。人を挑発して刺激するような特徴を持っている子もいれば、空想した例え話を延々と話す子もいます。

 また、ある機能が付いていない子は、サバイバル本能、危険を察知するのが得意ではないため、私たち親が十分に注意しています。注意していますが、遊具から落ちて腕の骨が折れてしまった子もいましたし、気づいたら川で流されてて慌ててすくい上げた子もいました。私もその機能が付いていないので、車の運転など危ない時があります。

子どもたちのその後

 この項目は、数年後に書き加えることになると思います。どんな大人になるのか、全く想像できません。楽しみにしておいていただけると嬉しいです。いまSim家は、自給自足が出来る家を探しているところです。

 私たちは探しきれませんでしたが、コンセプトに忠実な、素晴らしい学校もあると思いますので、ホームスクーリング以外の選択肢も、いろいろ調べられると良いと思います。自分たちで学校を作るパワフルな方々も居るようですね。少し見学に行ったくらいでは、なかなか内部事情まで分からないですけれど。。

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